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なにが何でも、結局は生きなければならない。この事実を知ってもう何年も経っているけれど、それを上手に理解しきっていない。何度も同じところで躓き、何度も駄目になる。けれど、だからこそ、私は生きている。きっと、数ヵ月後だって、私は同じ事思う。数…

河合隼雄とよしもとばななの対談『なるほどの対話』(だったっけ)を読んで、河合隼雄に惚れ込んで、村上春樹との対談も読み始めた、ら、どうしてもねじまき鳥クロニクルを読まなきゃいけなくて読んでいる。 けど、重たくて、私も井戸の中に落っこちたのかも…

こんなにも悲観的なのは、太宰治の「人間失格」を読んだからに、決まっている。あんなもの、読んじゃいけない。自分を後悔するだけの書物なんて、よくない。 本当は、もっと気持ちよく生きられるはずの人間が、どうしてあんなにも、自分を責めたりして、哀し…

本じゃないけど、家の母娘は今マンガブームです。「NANA」(うちの犬と同じ名前。)と「のだめカンタービレ」を買いあさり読み漁り。明るいのと後暗いので調節できていい。両方揃って両方読めるけど半額ですむのがさらにいい。

よしもとばななの『ばななブレイク』を途中まで読んで、吐きそうになった。思わずむせた。涙目になって、かはかはと咳をした。 カート・コバーンについて書いてあったから、ふと聞きたくなってNIRVANAをBGMにしたのもいけなかったのかもしれない。 NIRVANAを…

ムーミンに対してずっとメルヘンのイメージを抱いていた。けれど、思い返すと、そういえば怖かったな、と思う。 けれど、なんて皮肉で苦しくて、間違っていて本当の言葉たちなんだろう。皆が沢山欠陥を抱えている。完璧なヒーローがどこにもいない。だから、…

今、ムーミンを読み始めています。きっと、夏中にシリーズ大体よむんだ。

久しぶりに本を読めていい感じ! ジャン=フィリップ・トゥーサンの『カメラ』。物凄く、日常の描写が多いけれど、退屈しない。むしろ、惹きつけられた。主人公の『ぼく』の言葉は、私が噛み砕けなかった思いを表現してくれた。自然に、スタイリッシュに。生…

全然進まないよ『赤と黒』。 なんかねー、私の読書のスタンスが間違ってるのかもしれない。感覚的に肌に染みこんで来るものをがつがつ喰らいつく感じだから、正式な読書にならないの。つまりね、自分の世界だけで、本を読んでるんだ。どこかの世界に行かなけ…

『夜の声』を読み終わってしまって、手元から本が無くなった。あれだ、今中毒だからー。本が無きゃしんじゃうの、あたい。(キモく)そんな訳で、一年前に途中で嫌になって放棄した『赤と黒』を読み直すことにしました。 そう、『夜の声』。面白いけど、おじ…

『羊をめぐる冒険』は、噛もうと思っても噛めない。するりと歯の間から逃げていった。やられた。 私の母は、48で老眼になった。私もその歳で、きっと老眼。あと30年で、私は本を上手に読めなくなる。その時までに、どれくらい読めるのか。今月のノルマはあと…

兄の半強引な進めにより、森博嗣の『工学部・水柿助教授の逡巡』を読みました。そして、電車の中で笑いを堪えるのが大変でした。この人ムカツク!!森博嗣が生徒の質問に答える、という形式の新書を以前読んだけど、ものすごく頭の固い人でムカついた。けど…

蜘蛛を読んだ。あれだ、私はどっちかっていうと作者からして善い読者になれない。勝手な感性がぴろぴろ働く。どうして蜘蛛になったかなんてしらなーい。 とりあえず、真っ先にひきこもりの兄がでてきた。こんな感覚。なんていうか、閉じこもっていくうちに鬱…

『かもめのジョナサン』おもんねー!!!!

梶井基次郎読み終わって、何かもうんもうんする。描かれるあの感覚は、病床で感じるべきものなのかもしれないけど、そうそう、と思い続ける。恐怖、憎悪、愛惜、あと、猫の耳を切りたい欲望も、桜の下の死体も。

何故か梶井基次郎の本はゆうっくり読んでしまいます。それで、愕然とする事は、どうしてあんなにもきちんと、自分の感情をくっきりと、憂鬱に映し出せるんだろう。私はこんなにも文章が下手な事に凹みそうです!てか、凹んでるかも。

『変身』カフカ 『夜の声』井上靖 『羊をめぐる冒険』村上春樹 『かもめのジョナサン』リチャード・バック今読み途中の檸檬含め、三月中に意地でも読みます。意地でも。

海と毒薬を読みきって、一息つかずに梶井基次郎の檸檬を読むけど、最高。なにこれ、何でこんなにも鮮やかなんだろう。 ―食ってしまいたくなるような風景に対する愛着と、幼い時の回顧や新しい生活の想像とで彼の時どきの瞬間が燃えた。また時どき寝られない…

おかげでノルウェーの森も海と毒薬(読み途中)も辛くない。いや、実際は辛いけど、引き込まれて溺れずにはすむ。よかった。戻ってきた。このままどこかに行ってしまう気がしていた。そして、ヴィレッジヴァンガード、最高。

ノルウェーの森をなんとなく昨日の夜全部読みきって、気持ち悪くなる。5年前の私も確かそうだったのに、なんでまた読んじゃったんだろう。こんなに気持ち悪くなるなんて想像してませんでした!あーあ。やっちゃった。どこかで呼び覚ましちゃいけない感覚がう…

今日は久しぶりに村上春樹の「ノルウェーの森」を読みながら長風呂。 もう最後に読んだのが5年前で、すっかり内容を忘れていて、こんな話だったのかと驚く。あの陰鬱ともなんとも言い難い雰囲気は大好き。自分の感じていることを、なんとなく表してくれてい…