終わりの匂いがする。良人さんと私は、多分、遠くないうちに、終わる。私は心臓を高鳴らせながら、どうしようもなく多い呼吸数に、ただ戸惑い、眠り続ける。終わりは、私ひとりでは、止められない。
多分、彼女が、帰ってきたのだ。良人さんの大好きな、あの子。だから、私はもう終わりなのだ。
今日が怖い。明日も、怖い。