バイトが楽しい。


相変わらず失敗ばかりの毎日だけど、驚くほどバイトを嫌いになれない。行く度に体を動かし、汗をかき、終わった後に社員の人にビールを奢ってもらう。日に日に減っていく失敗。日に日についていく実力。労働の喜び。



今日の授業での教授の言葉。
『家族の中でずっと生きていた人は、外に出られなくなってしまうのよ。そのままで生きられるならそれでもいいけど、大概外に出て行かなきゃいけないわ。今、大学生の時期は、ボランティアとかバイトで外に出て行けるから、自立には適しているの。外に出る事によって、自分の実力や色んな事を分かるからね。』
最もだと思った。



この間、もう二度としたくない、最大の失敗をした。きっかけは小さなことだけれども、私の所為で他店の店長にまで苦労をかけたらしい。ものすごい失敗だ。穴があったら入りたい、走ってる電車に飛び込みたい、それ位の失敗。まぁ、ぶっちゃけると、シフトを写し間違えて、無断欠勤をし、丁度オフだった他店の店長が私の代わりに応援に来たらしい。ああ、穴があったら入りたい。死んでお詫びしたい。けれど、私のした失敗は、ちょっとした写し間違いだった。そこから、店の忙しさや雰囲気、誰かの一日、売上の数万、などなどの色々な事が変わってしまったのだ。
「写し間違えました」
その一言でいうと、ちょっとした失敗にしか聞こえない。けれど、そのミスによって変わった事は大きい。恐ろしいなぁ、と思う。自分がどれだけ言い訳に甘えて生きてきたかを思い知った。確か、数週間前にもおばちゃんから「理由付けをしすぎるのは格好悪いからやめろ」と言われたばっかりだった。痛い目を見なきゃ分からないのだ。



私は自分の確認をして、自立を目指したり、いい女目指したり、これからしていかなければいけないんだ。自分がどれだけ小さいかをその間思い知らねばいけない。そして、そこから逃げてはいけない。最近、全ての労働する人を尊敬するようになった。皆どれだけ頑張ったのだろう。