ハチミツとクローバー』というマンガが好き。私はあのマンガに出てくるような一方通行のしょっぱい恋ばかりしているので、ものすごく身に染みてくるし、作者の描く怒りの感情の欠落した感じの、不思議で温かい世界が大好きだから。
そして、この作者、羽海野チカの日記もよく読む。感性が普通じゃない!と、いつも思う。温かくて悲しい世界に住んでいる人なのだ。辛い事を背負い込みながら、楽しくて温かいものにも近づこうとする感じ。素敵だなぁ、とおもう。大好き。
そして、彼女の書いた5月8日、母の日の日記に、ものすごーく、感動した。
母の日にプレゼントを迷いすぎて買えなかったし、仕事が忙しくて母にも会いにいけなかったと、とても悲しんでいる。私は、なんだか自分が反省しなきゃいけないように思った。
私は、母の日に結局『いつもありがとう』の一言を言えなかった。バイトも入っていた所為で、夕飯も一緒に食べられなかった。気にしてはいたけど、気に病んだりはしなかった。プレゼントだって、どこかおざなりで、滑稽。センスも無いし、そのセンスを絞ろうともしなかった。
私は、母に感謝する日を無駄にしてしまった。いつもありがとう、大好き、の言葉を伝える事が出来なかった。どうにも素直じゃない私に、それを可能にさせる唯一のチャンスだったのかもしれないのに。勿体無い。それに、母に対して、沢山謝りたい。きちんと伝えられない事を。
最後に、作者はこう締めている。
『母に会いたいのは
 ほんとは私なのです』
この思いは、本当は一番の親孝行なんだろう。私は、もっと、素直にきちんと、母に接していかなければ。
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