私は決心しなければならない。ただ、そう、日常に回帰することを。今は、きっと非日常に当てられて、疲弊しているんだ。要するに、『新しい生活に慣れていない』。ただそれだけだ。日常に回帰すること、つまり新生活を日常へと変えることだ。
私はまだ三月にいる。高校から解き放されて、大学生になる一歩前の、社会的な身分が不安定な、あの自由でどうしようもない時間に。あの居心地のよい時間が、私の日常になっていたのだ。それは、罪だ。ただのひきこもりと同じだ。
私には行く場所も帰る場所も全て用意されている。それに乗っかればいい。