やっと素晴らしい空の日。
雷はすごい音をたてていた。日曜で、何の用事も無かった私はずっと布団の中でそれを聞いていた。日常あまり聞けないし、あの渇いた心地よい音。たまらない。
夕方から出かける。ふと見上げると、雲が割れて、その隙間から日差しが落ちてきていた。そして、灰色の雲は、上のほうだけ晴れの日みたいに真っ白で、一瞬立ち止まった。すごい。まるで誰かの心みたいだ、とも思ったけど、誰の心なのかはよく分からない。とにかく、綺麗だった。