「彼氏できた!?」
最近、高校時代の友達と会うと必ず合言葉のように交わされる会話。皆意外とフリーで、どうしてこんなに可愛い子達が一人身なのかと、思わず考え込む。かく言う私も今はフリーだし、最近はもう恋が必要なのか分からない。
とある大好きなサイトで、恋愛は存在を保証しあう事だ、との文章を読んで、思わず感動した覚えがある。そうか、そうなのか、確かにそうだ、と。しかし、逆にいってしまえば、恋人という存在でなくとも、何かが私の存在を保証してくれるのならば、何も無くてもいいのではないか、と。
沢山の友達に、「どうして彼氏を欲しがるか」を聞いた。皆、寂しいから、とか、恋愛って素敵じゃない、とか。つまり、恋愛が素敵とも思わない、別段寂しくも無い場合、恋愛は手から零れ落ちて、いらなくなるのだ。
しかし、どうして異性は近づいてくるのか。否、どうして私はこんなにも異性に近づいていくのか。最近、異性との不思議な関係が増えたのだ。私を触りたがる人、私を癒そうとする人、私を楽しませようとする人。『もててる!』っていう事ではない。違う。皆私を恋する相手として見ていない。それは、確かだ。どこかで、利用されている。いいように扱われている。
扱われている最中、いつだって疑問に思うのだ。この人は私に何を求めているのか。存在の保証?寂しさを紛らわす事?素敵な時間を共に過ごす事?それに、私はどうしたいのか。近づいてくる異性に対して、どうしてきっぱりと拒否せずに、曖昧に微笑んで、結局のところ何もせずに、距離を測るのか。どう考えても、私のいる場所は恋ではないのだ。
恋、っていうものではない。どこか、セクシャルだ。